電撃文庫について

4月10日発売分*1から協定品となった電撃文庫ですが…。
全国一律の発売日は一般書店としてはありがたい話であります。
店頭に並ぶ日が一緒なら、売れなくても条件が一緒と思ってあきらめもつきますし(笑)

電撃組は死守

ライトノベル*2では絶対王者電撃文庫。シェア37%*3は伊達じゃないのです*4
電撃文庫を売るのと売らないのとでは天地ほどの差があるのです。
だから配本と補充を優遇される電撃組*5には登録されたいのです。
ちなみに電撃組でないと初回配本が0は当たり前です。弊社グループでも電撃組でないので当店より売り場面積も店全体の売り上げも上にもかかわらず初回配本が0の店舗はありますし*6
だから、早売りして電撃組から外される*7のはどこの店舗も避けると思いますので、早売りは無くなるのではないでしょうか。


そうは言ってもネットを見ると現に早売りしている店舗もあるみたいですね。
どうやっているのかはわかりませんが、早売りの抜け道はいくつかあると思います。でも、ここでその方法を書くと問題があると思うのでやめておきます(笑)

追加がなければ始まらない

協定品になった影響なのか、3月まではほぼ全点の新刊追加が1週間以内に入荷していたのに*8、4月からは1週間以内に入荷しなかったり追加が無かったりとガラリと様子が変わった感じ。
初回配本が少ないと思う作品が多いので追加は早く減数無く入荷してくれることをお願いしたい。
それとも大きい店舗はいままで通り入荷しているのか?
今月の新刊『俺の妹がこんなに可愛いわけがない』もまだ追加が入荷していませんし、明日かあさってには入荷するみたいですが。

どれだけ売れば笑ってくれるのだろう

電撃文庫の売り上げが昨年対比*9で110%強でも順位が100弱落ちているのは、当店より大きい新店舗が開店したからと勝手に解釈(笑)
それにしても110%強で順位は下がるってことは、どれくらい売り上げを伸ばせば順位が上がるんだろう?
2010年度は『とある魔術の禁書目録』の既刊をどれだけ店頭に置いたかが売り上げに直結していたと思う。当店はそれほど力を入れて売らなかったので(笑)
倉庫の一角を「インデックススペース」とか名付けて在庫を確保していたら順位が下がらずにすんだのかな?(笑)

*1:実際は曜日の関係で4月8日発売でしたが

*2:ライトノベルの定義 - ある書店員のひとりごと。参照。リニューアル版改訂版を作りたいなぁ

*3:少年向けファンタジー文庫販売シェア。「角川文庫創刊60周年 文庫販売ハンドブック」参照

*4:ちなみに、スニーカー文庫20.7%・富士見文庫18.8%・ファミ通文庫6.3%、角川グループで80%以上のシェアだそうです

*5:特約店と思ってください

*6:いわゆるライトノベルに力を入れていない店ではありますが

*7:公式には「凍結」という言葉を使っています。

*8:7日発売で10日に追加が入荷していたこともあった

*9:冊数で2010年度/2009年度